ピルとは、生理を司るため卵巣で作られている2つの女性ホルモン(卵胞ホルモン「エストロゲン」・黄体ホルモン「プロゲステロン」)がバランス良く配合された医薬品のことです。
服用することで女性ホルモンのバランスを整え、女性特有のトラブルを改善するなどの効果があります。
ピル1錠中、エチニルエストラジオールホルモン含有量が50μグラム未満のものを「低用量ピル」といいます。妊娠を希望しない、避妊したい場合に有効なのが「低用量ピル」です。
ピルの効果
避妊・生理不順の改善、月経過多・月経前症候群の緩和、生理痛の軽減、にきび、更年期障害、乳房良性腫瘍の予防、卵巣がん・子宮体がんの予防、その他。
一般的な胃薬・便秘薬・頭痛薬・風邪薬などはOK。ただし、抗生物質の中には避妊効果を弱めるものもあり、副腎皮質ホルモン・抗うつ剤などの中には作用を強めてしまう恐れもあるので、必ず医師・薬剤師にご相談ください。
軽度のつわりに似た吐き気・頭痛・乳房の張りなどがみられた場合でも、1~3ヶ月程で治まります。また低用量化により体重増加もほとんどありません。
クラミジア・HIVなどのセックスによって感染する性感染症を防ぐには、コンドームの使用が必要です。避妊は「ピル」で、性感染症の予防はコンドームでするのが世界の常識とされています。
妊娠中又はその疑いがある、授乳中、血栓症があった方、高血圧、不正出血、子宮がん・乳がん患者、35歳以上でたばこ1日15本吸われる方など。